リベルサス

リベルサスは2021年2月に販売が始まった、世界初の飲むGLP-1受容作動薬です。
注射型のGLP-1受容作動薬サクセンダと同じく、世界的に有名なノボノルディスクファーマ社から販売されています。
これまでやせホルモンとも呼ばれる、GLP-1受容作動薬は、高い効果を持ちながら、注射型のみでした。
家庭で使用するにあたり注射型は、抵抗がある方も少なく無いかと思います。
1日1回飲むだけで、減量効果を期待できるリベルサスは、非常に画期的な薬剤です。
リベルサスとは
本剤は飲むタイプのGLP-1受容作動薬ということは、ご説明しました。
GLP-1受容作動薬の中でも薬剤によって、有効成分は異なるモノが使用されています。
リベルサスの場合、「セマグルチド」という成分がGLP-1(やせホルモンと呼ばれる、人体にもともと存在する食欲に関係するホルモン)と同様の効果を果たします。
セマグルチドが作用することで、血糖値を下げ、胃腸の動きを調整することで食欲が抑制されます。
効果
経口セマグルチド14mgにおける26週間の臨床試験において、体重減少に有意性が認められています。
安全性
49名の被験者での臨床試験で、低血糖の症状は0件とあり、低血糖症の発生率は低いようです。
その他の有害事象においても偽薬との差異は見受けられません。
当院で扱っている他のダイエット関連品との比較
サクセンダ:人体に元からもつ、GLP-1ホルモンを増加させることで食欲抑制効果がある
ゼニカル:油分の30%を直接排出。内服薬で継続がしやすい。
BBX:ストレスが原因の食べ過ぎを防ぎ、糖・脂肪の一部をそのまま排出するサプリメント
副作用
GLP-1受容作動薬は血糖値を下げることで、食欲の抑制を図ります。
まれに低血糖の症状が出る可能性があります。
特に以下のような方は注意する必要があります。
- 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
- 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取 量の不足又は衰弱状態
- 激しい筋肉運動をされる方
- 過度のアルコール摂取者
もし低血糖の症状(倦怠感・冷汗・顔面蒼白・動悸・頭痛・吐き気・めまいなど)が現れた場合、すぐに使用を中止し、医師にご相談下さい。
使用できない方
以下の方は服用することができません
- 本剤の成分の過敏症の既往歴がある方
- 糖尿病性ケトアシドーシ
- 糖尿病性昏睡又は前昏睡
- 1型糖尿病の患者
- 2ヶ月以内に妊娠を予定される方・妊婦・授乳中
- 他のGLP-1受容作動薬を使用している方
飲み方
1日1回3mg錠から開始して、4週間経過後に7mg錠に変更してください。
リベルサスの吸収は、胃の中に食べ物や水分が含まれていると、その効果が低下してしまいます。
以下の使用方法を守って服用しない場合、効果が下がる点に注意してください。
1日1回最初の食事、又は飲水の前に、空腹の状態でコップ半分の水(120ml以下)と一緒に1錠服用してください。
服用後は、最低30分間以上開けてから食事、飲水および他の薬剤を使用してください。
服用後2時間程度時間を空けて、しっかりと薬剤が吸収された後に食事、飲水するほうが効果的です。
また、本剤は砕いたり溶かして服用してはいけません。
薬剤を飲み忘れた場合は、当日は服用しないでください。
また、翌日に飲み忘れ分を過剰に摂取することは厳禁です。
7mg錠を2錠を、14mg錠の代わりとして使用してはいけません。
注意点
- 吸湿性が高いため、飲む直前にシートから取り外して服用してください。
- 光が当たらない場所に保管してください。